「さようなら、今までありがとう」。伊良部大橋開通の歓声に沸く中で涙の物語が続く。 宮古島平良港と伊良部島佐良浜港を結ぶ2つの旅客船。 「はやて」と「宮古フェリー」の2業者は1月31日の伊良部大橋開通に伴い、定期航路を廃止した。両港ではセレモニーが行われ住民らが別れを惜しんだ。両社は両港間を1日計36往復して住民の足となり、伊良部島へは物資も運んで来た。 宮古フェリーの社長は最終便出発前、「海と語り合いながら利用客の安全のためにこれまで頑張った。」とあいさつ。船長は目に大粒の涙が…。30年以上の船長生活を振り返り「やっぱり寂しい。明日になれば責任を果たせたと落ち着けるかも」同社から感謝状を贈られ目頭をまた押さえた。 最後の連絡船は午後7時46分に出港。桟橋には多くの人が集まって、五色のテープを投げ、黄色いハンカチを振りながら別れを告げた。 これもまた、昭和から平成、平成から未来へと時代の流れなり。。。 遠い小さな島のさらに小さな島のお話でした。
沖縄タイムスより
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