真夏の沖縄のある日、外国人カップルがやって来た。 「ユキコ、ユキコ」と雪子さんを探し求めて・・・。 「オーナーは夜、来ますョ」とスタッフがEnglishで応答す。 そして、夜8時半、例のカップルがやって来た。 「Hi! Welcome, Can I help you?」 男性は満面の笑み、女性は不安顔。 「ボク、リュウテン」オーナーは目が点! 「エェ〜 リュウテン!?」すぐ思い出した。 びっくりぎょうてん、りゅうてん 「15年前のあのリュウテン!?」 「Yes, リュウテン」 「まぁ〜、立派になって・・・元気だった?」 「ハ〜イ。もう一人のおばちゃんは?」 「宮城さんは休憩中」と全て英語だ。(タドタドしく) リュウテンは日本が大好きで、沖縄が大好き。 「空手の虜」になって名前も沖縄流自称「琉天」17歳フランス人。 あの時は2段ベッドの上段に泊まり、夜中からいつもスカイプしていた。 インターネット世界大会4位と自負していたが・・・(※こんなのあるかいナ) しかし、不法滞在だった。 5年間日本にいて最後の半年間ドミトリー沖縄にいたのダ。 仕事なく、金なく、食べ物なく、痩せていく。 とうとう、観念し自ら那覇署に出頭し、領事館に助けを求め、退去強制送還となった。 あれ以来だ。
つづく
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