戻って来た時はスーツ姿の男性2人に付き添われていた。部屋に入り、少ない荷物をまとめ「ユキコ バイバイ」とにこやかに手を振った。 なんと琉天はオーバーステイを自ら告白し出頭したのダ。 領事館職員2人に挟まれて連れて行かれた。 大変なことになった!!と思ったが、ドミトリー沖縄の営業には何の支障もなかった。 月日は流れ、たくさんの人々が来て、また、帰って行った。 15年以上経ち、まさか・・・琉天がやって来るとは。 立派な青年になってやって来た。 「ユキコ、オ〜なつかしい」 フランスへ送り返された時、何もない!何も出来ない自分に対して空路、陸路の費用は全て国費でまかなわれた。 フランスに着いてからも何の罪のとがめもなかった。 ボクは保護され、無事に親元に届けられた。 両親はボクを抱きしめて泣いた。 ボク!得しちゃったよ。とあの頃は思い出して笑う。 しかし、二度とあんな無茶は出来ないネ。 ユキコ、是非フランス来て!! と住所と電話番号を渡された。嬉しい。 ドミトリー沖縄は思い出の詰まった宿。 面白い個人ストーリーのたくさんある宿。 歴史の長い宿である。
ドミトリー沖縄、2020年創業21年となる。
|