本島北部から首里へ嫁いだ友人の話。 「なんで首里の人は“ソ〜メンチャンプルー”を“ソーミンタシヤーと言うの?どう違うの?」と聞かれた。 ソ〜ミンとは、おそうめんの事。こちらが彼女よりチョイ年上で方言が達者だ。 なるほど。確かに最近は沖縄の食がマスコミに取り上げられ“チャンプルー”の名称も有名になった。ほとんどの食堂に沖縄そばと並んで“ゴ〜ヤーチャンプルー”“豆腐チャンプルー”“ふうチャンプルー”“そうめんチャンプルー”とある。 “ソ〜ミンタシヤー”を知っている私にとっては“ソ〜メンチャンプルー”は少々耳障りであった。 幼い頃、白米がないとき、母は“ソ〜ミンタシヤー”をよく作ってくれた。さっとゆでて、油でさっと炒め、チリビラ(ニラ)を入れて、ニンジンをシリシリして醤油で味付けして出来上がり、簡単でとてもおいしかった。 ソ〜メンはそれ自体が主食であっておかずではない。 チリビラと人参をちょっと足すだけ。だから“ソ〜ミンタシヤー”である。しかし“そうめんちゃんぷるー”は違う。その名の通り色んなものが入っている。玉ねぎ、人参、キャベツ、ピーマン、ツナ、ポークetc まさしくソ〜メンに混ぜ合わせた代物だ。焼きそばみたい。 絶対“ソ〜ミンタシヤー”ではない。しかし本家本元は“ソ〜ミンタシヤー”なのでどうせ言うならば“ソ〜ミンチャンプルー”と言ってもらいたい。正確に。 飽食時代の今、“ソーミンタシヤー”ももう死語かな??
ドミトリー沖縄 2012年10月22日(月)
*写真左がソ〜ミンタシヤー、右がソ〜メンチャンプルー
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